世界初のモーグルビデオです。
現在のテクニックから見ると不思議に見えますが、当時は世界の最先端を行く滑りです。
テクニックが時と共に変わっていくことはよく知られていますが、この時代はルールさえ違っていました。もっとも大きな差はジャンプ台(エアバンプ)がなかったことでしょうか。
飛ぶのはどのコブでも自由ですし、コブのどこでも滑れることが必要だった時代のモーグルスキー・テクニックです。
そのため、ダブルツイスターやツイスタースプレッドというダブル技が、最高難度の技でした。
次に違っていたのはスキーの形状と、その長さです。
今はもうあまり見ることのない細い形状のスキーで、長さは男子で190cm以上と決められていました。身長が低く、体重も少ないわたしたちには、とても不利なルールだったと言えるでしょう。
わたしはふだんのトレーニングに2メートルのスキーを使っていました。
このビデオでわたしと一緒に滑っているのは中野銀次郎君です。わたしを超えるフリースタイラーとして期待されましたが、深刻な怪我に泣かされ、たくさんの苦難に遭遇することになりました。
これはまだ、彼が怪我をする前の素晴らしい映像です。彼のきびきびとして鋭く、かつ伸びやかなテクニックにはたくさんの学ぶべきものがあります。 |
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