Lately what I am doing and thinking
SWIMMING
Fly_01
 わたしは昔、水泳選手でした。
 というより、「昔から水泳選手だった」と言う方がいいかもしれません。
 最初に取り憑かれたスポーツが水泳でしたし、本気で長い間トレーニングを続けていました。十代のほとんどを水泳に費やしたと言っても過言ではありません。そして、いったんスキー選手を引退した三十代、ふたたび水泳の競技会に出場しました。今でも一年間に六十日程度は泳いでいます。
 ただ、水泳では一流選手と呼ばれるレベルに達したことは一度もありません。
 現在の年齢から言うとかなりいい線に達していますが、若い頃はそれほどでもありませんでした。一応、国体にも出場していますし、インターハイでは群馬県予選で1位を獲得し、十回以上県レベルの優勝を経験していますが、記録的にはまだまだの選手でした。

 2001年の夏、そんなわたしに嬉しい話が飛び込みました。
「水泳の本を書いてみないか?」という話でした。もちろん、すぐその場で「ぜひやらせてください」と返事をし、初めての水泳本に挑戦しました。

 高校時代に水泳をやっていたとき、わたしには大きな弱点、致命的な弱点がありました。それはビートが弱いということです。
 脚部の力が弱いとか、技術がないとかという理由ではなく、足が異常に小さいための弱点だと考えられます。わたしの足は実測で22センチしかありません。そのため、いくらキックしても、あまり進まないのです。
 群馬県の強化合宿で、ビート練習になるたび、女子といっしょにトレーニングするという辛い記憶があります。そのかわり、プルと呼ばれる腕だけの泳ぎでは圧倒的な速さを誇っていました。足を使うのと、あまり違わないタイムで泳ぐことができました。
 そんな水泳が、意外なところでスキーに役立っています。

 現在、プロスキーヤーとしてのわたしが水泳に求めていること。それは「体を元気にしてくれること」です。関節や靱帯の故障を改善し、元気な体にしてくれること。
 水泳では関節に無理がかからないため、どんなに激しく動いても、水が関節の動きを滑らかにセーブしてくれ、体を痛めると言うことがありません。
 かつてスキー競技で、ヒザや腰、足首という部分をひどく故障した経験を持つわたしにとって、水泳が救いとなってきました。水泳を利用したなら、走ることができなくても心肺機能を鍛えられ、ウェイトトレーニングができなくても筋力を鍛えられるのです。加えて、水泳は単純な反復運動です。そのため、ゆっくり長距離を泳いだなら、短時間で体重をベストなところに戻すことができました。
 つまり、水泳は最高のリハビリになっているのです。

 そして、思わぬところから、水泳の本を書くという仕事もいただくことができました。
 水は、流れることを止めたら腐ります。無理をしない程度に、いつまでも流れ続ける人生を送りたい。これからもわたしは泳ぎ続けるでしょう。それは自分の体のためであり、心のためであり、スポーツそのもののためでもあると信じています。

37才の時、高校時代の自己ベストを更新したことが自信につながりました。
ちなみに2005年50才で出場したマスターズは50m自由形28.7秒でした。
そして、2009年にはついに26.85秒という自己ベストを記録することができました。まだまだ自己新をねらえるかもしれませんね。

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