第22回長野県マスターズスイミング・フェスティバル 
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 2005年10月16日、10数年ぶりに水泳の大会に出場してきました。
 確か最後に出た水泳の大会は38才の時だったような…。

 参加したのは『第22回長野県マスターズ・フェスティバル』というもので、参加者数676名というマンモス大会でした。毎年モーグルイベントで苦労している自分から見ると、一日で終えられたことが驚きに感じられたほどのイベントです。

 個人として2種目に出場。それに加えてリレー2種目に出場してきました。
 最初に泳いだのは50m×4名のメドレーリレー。
 なんと、第1泳者の背泳でした。背泳で競技会に出場したのは人生で初めての経験。じつはわたしは背泳のバサロキック(背面ドルフィンキック)が大の苦手なのです。練習したこともないし…。このバサロが現代背泳には重要なポイントで、前日のトレーニングでやろうとしていたところ、足の怪我(後述)でできなくなってしまいました。タイムも39秒と、まったく恥ずかしいものに終わり、がっかり。他のリレーメンバーのみなさん、ごめんなさい。どうかお許しを…。

 メドレーリレーの次は個人種目の100m個人メドレーでした。
 ほんとうは50m自由形と50mバタフライに出ようと思っていたのですが、大会の時程上、それが難しく、懐かしい個人メドレーに出場することにしたのです。高校時代は200m個人メドレーの選手でしたから。
 結果は今までの大会記録を3秒以上縮めて優勝することができました。ただ、タイムには不満が残り、来年はなんとか1分17秒くらいで泳ぎたいと考えています。

 次に個人種目の50m自由形。
 これは10才からタイムを取り続けた種目で、わたしの水泳のバロメーターになっているものです。
 非常によい緊張と精神状態で大会に臨むことができました。
 わたしは緊張と集中は同じものと考えています。悪い方向に動くとそれは「あがり」になり、よい方向に動くと「集中」に変わります。自分の場合、よい集中をすると「音が聞こえなくなります」。聴く必要のある音、…つまりスタート音などは聞こえますが、まわりの人の話などは聞こえなくなります。まさにそういう状態でスタート台に立つことができました。
 結果、28秒台でこれも大会新。でも、自分としては27秒台が欲しかったところ…。

 …という訳で、昨年からねらっていた長野県記録を出すことができました。昨年は怪我で出場できず、その後遺症もまだ残っているので、とても嬉しいです。
 余談ですが、前日のビッグランドのチームトレーニングで、飛び込み台にスネをぶつけ、骨が露出し、ひどい条件下での出場となってしまいました。
 怪我をした原因は今までやったことのないクローチングスタートに、いきなりトライしたため。いつも思うことですが、わずかな判断ミスが大きな損失につながります。みなさんも気をつけてください。…と言いながら、いったい何度こうした失敗を繰り返すことか…。おっちょこちょいは一生直りません。

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 マスターズ水泳に初めて出場し、気がついたことがあります。
 それは、マスターズに“年齢別”というクラス区分の他にも、“泳力”によるクラス区分があるということ。これがマスターズを大いに盛り上げているのではないかと感じました。

 わたしは“グループG1”というクラスに出場しましたが、「G」は年齢区分、「1」は泳力区分です。「1」は「全日本選手権・国体等への出場経験者」というクラスになります。
 泳力は5つのクラスに分けられ、それぞれが表彰の対象になっています。
 クラス5や4の泳者はちょっとくらいレベルが低くても、優勝できる可能性があるのです。
 クラス5はモーグルで言えば「大会が初めて」という人たちで、完泳できれば出場しようという方がたくさんいらっしゃいました。完泳できなかった人も、ちらほら見られました。これらの方々には暖かい声援と拍手が飛びます。クラス4,5の方々のレースには必ず盛大な拍手が伴い、特に最後にゴールする泳者への声援は感動的なものです。泳ぎ終わり、拍手に包まれ水から上がるとき、完泳できたことに涙する選手も見られました。

 スター選手から、50才を超えてはじめたスイマーまで、誰もが楽しめる制度が創られていると感じました。
 初心者には全員からの応援と感動が、上級者には記録への挑戦が、システム化されていました。
 こういった舞台背景創りが、長野県のみで676名もの参加者を集めているのではないでしょうか。
 わたしが思ったのは、「マスターズにある“泳力区分”という考え方を、どうにかしてモーグル競技会に適応できないものか?」ということです。

 たぶん、わたしのように新記録を出した泳者以上に、完泳してあれだけの拍手をもらう泳者の記憶には感動が残るでしょう。
 よい記録にはメダルを、低レベルの泳者には充足感と感動を与えることのできる競技会が、そこにありました。

 今回の水泳大会には白馬村からも参加者が多く、特にスキーでお世話になっているデモンストレーター・中島智史さんの妹さんには驚きました。400m自由形の現長野県記録保持者で、わたしのベストよりいい記録です。それから200mリレーで25秒台を出された前田さん(上村愛子さんの同級生)にもびっくり。わたしの水泳現役時代なら日本新です。平泳ぎの帯刀さんも50mで35秒を出されたり、素晴らしい記録が続出しました。
 今回リレーを組んだチームのみなさん(前田さん、帯刀さん、平井出さん)はみなさん素晴らしいスイマーでした。しっかり練習すれば来年はリレー2種目でも入賞できるはず。それとも、自分が背泳だと、やはり駄目かな?
 わたしはこれから少しダッシュの練習をします。いつもプールに行くと、たらたら1000m泳いでいるだけなので、時々ダッシュをやっておきます。来年の目標は50m自由形27秒台。もしまた背泳を泳ぐなら35秒。
 みなさん、来年もよろしくお願い致します。

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