政治的夢想
2009年7月1日
 2009年7月1日、日本の政治は大きく揺れ動いている。
 麻生政権の末期的混乱とでも呼んだらいいのだろうか。
 政治の大きな流れは、自民党政権から民主党政権への変化なのだろうが、今はお互い恥も外聞もない攻撃や工作を繰り返している。
 世界の政治も大きく動いている。

 7月13日の朝、東京都議選で民主党が大勝したニュースが入った。
 都議選前には、「自民党はもうダメだ」とか、「麻生降ろし」という弾丸がメディアから発射され、民主党を勝たせようとする風のようなものが感じられた。
 しかし、「自民がダメだから、民主がいい」というのは、とても安易な選択だと思う。

 近頃、強く感じていることがある。
 それは「自民党はアメリカの共和党政権と強く結びついている」が、「日本の民主党もアメリカの民主党と強く結びついている」ということ。
 日本の自民党も民主党も、アメリカあっての政党であり、アメリカの愛犬ポチであることに、変わりはないように感じるのだ。

 オバマ大統領の演説を聴くと、彼がたいへん好戦的な人間であることがわかる。
 「戦争は男らしいこと」というイメージすら持っているようだ。
 じっさい、アフガニスタンでの戦闘を拡大するような言質もあった。

 日本の民主党も、アフガニスタンへの協力を公表している。
 つまり、民主党はアメリカのアフガニスタン戦争を容認し、それを応援しようとしているのだ。

 日本の政党で、アメリカを追従しないことを打ち出しているのは、共産党と社民党だろうか。他の主な政党は、すべてアメリカの大きな影響化に置かれているように感じる。
 自民党がダメだから民主党というのは、衣や化粧を変えるだけで、本質を変えることにはならない。

 わたしは、今こそ日本が独立するチャンスだと思う。
 アメリカの支配から逃れ、自尊自立すべき時だ。
 そのためには、裏でアメリカに操られる政府ではなく、日本人が日本を動かす政府を樹立すべきである。

 アメリカが世界を支配できる時代は終わったのではないだろうか。
 これからは否応なく、いくつかの勢力がお互いをうかがいながら、チャンスをみれば拡大しようとする時代になるのではないだろうか。そんな時代に、いつまでもアメリカに尻尾を振り続ける日本では、生きていけない。

 スポーツを愛するわたしは、日本という国がいつまでも平和で、豊かであって欲しいと願う。
 そのためには、アメリカに頼るのではなく、自分の力で立つ必要がある。今こそ、それが必要な時だ。


 ここで、思い切り空想の羽を広げて考えてみたい。
 これからの地球が、どんなところに向かっているのかを…。

 まず、大きな流れとして「地球温暖化」と「環境問題」がある。
 地球温暖化の問題は、残念なことだが、これからの温暖化で地球がどうなるのかというところにはない。もちろん、わたしたちの未来に大きくかかわってくるところで無視してはいけないが、国際政治的に問題となっているのは、温暖化がいかに「ビジネス化されるか」という点だ。ついに空気と水は無料という時代は終わり、空気や水に高価な値が付けられる時代が始まろうとしている。
 日本は世界最高レベルの環境対応国であるが、「空気ビジネス」の分野で遥かに遅れをとっている。このままだと欧米プレデター軍団の餌食になってしまう。一番とばっちりを受けるのは、わたしたち日本の一般国民である。

 こうした地球温暖化や環境問題を主張する国と人々は、石油への依存を断ち切りたい人たちのように思う。オバマ大統領の演説にも、「石油への依存から抜けだそう」というくだりがあった。
 そして「石油への依存」の裏側には、原子力への傾倒がある。

 わたしはこれまで次のように考えていた。
 アメリカは石油を支配するために、さまざまな戦争を起こしてきた。だから、アメリカ中枢にいる人たちは石油を支配したい人々なのだと。石油支配と軍需産業が結びついて、世界を動かしていると。ブッシュやチェイニーはその片棒担ぎだと。
 アメリカのロックフェラー家が、実の石油の支配者であり、世界のメジャーを支配していると考えていた。だからこそアメリカは京都議定書から外れ、温暖化防止には消極的だったと。
 9.11事件を起こした理由も、中東の石油を支配するためだったと。

 しかし、どうも上記のような世界の構図は間違っていたようだ。

 気が付くと、世界でいちばん石油を支配しているのはロシアになっている。
 ロシアは「石油無機起源説」に基づき、独自の技術と理論で世界の石油を支配しつつある。
 ロシアの世界支配を阻止するために、アメリカは原子力に舵を切ろうとしているのだろうか。

 アメリカが「地球温暖化防止」に動きはじめ、京都議定書に戻り、二酸化炭素排出権のビジネス化に参入する背景には、石油から原子力に変えようとする勢力の影響が感じられる。そうだとすれば、『不都合な真実』のアル・ゴアは、そのなかでどんな立場にあるのだろう。
 これらを歴史的背景から考えたなら、世界の主権がロックフェラーよりから元のロスチェイルドに戻ったと考えられるのかもしれない。

 これらの動きが、単純にアメリカとロシアの覇権争いだとは考えづらい。
 奧にもっとたくさんの意図が隠されているように思える。

 豚インフルエンザの拡大により、世界中で爆発的に需要が増えているタミフルは、アメリカ高官の会社が特許を持っている。アメリカは、アメリカが戦争する相手国にも、武器を輸出している。
 ほんとうに腐敗してしまったのだろうか。
 それとも、奥深くの恐ろしい意図が、わたしに見えていないのだろうか。

 世界は大きく変わろうとしている。
 変わった先で、わたしたちが生きるために、今をしっかり見つめていきたい。
 まず、日本の政治に注目しなければならないだろう。
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