中川財務大臣辞任について

 このページは元々2009年2月17日、ブログに中川大臣について短い記事を書いたことからスタートしています。しかし、10月になり中川大臣の死亡が報告されました。
 わたしは、中川さんの朦朧会見は策略にはめられた結果だと感じていました。
 それらを含め、ブログに記事を書いた時からの想いを綴らせて頂きます。

 まず、2月のブログに、いくつか過激なコメントやメールをいただきました。
 以下、書いたブログです。

 「眠そうに質疑応答する中川大臣の姿が、ニュースに映し出されてから一日。中川大臣の失態が世界的なニュースになった。しかし、そんな失態を演じたG7で、彼が1000億ドルを国際通貨基金に渡す合意文書にサインしたことはあまり伝わってこない。
 1000億ドルと云えば、9兆円を超えるお金である。
 国内は2兆円の定額給付金で大騒ぎしているというのに、その何倍ものお金が、マスコミのたいした報道もなく、注目も浴びず、国民も意識しない間に、訳の分からない組織にプレゼント(融資)されたのである。
 受け取ったのは国際通貨基金(IMF)。
 いままで国際通貨基金がおこなってきたことを、プラスよりマイナスが多いように感じるのは、わたしだけだろうか。
 日本経済が急降下を続けるなか、金融担当大臣の失態ばかりを告げるマスコミは偏向しているように、わたしには思えた。そこで何が問われ、何が行われたかを、まず伝えるべきであろう」


 この記事を書いた直後、数名の方から、さまざまな意見を戴きました。
 常識的で融資の解説的なものから、脅しめいた内容まであったため、そんなコメントを読みながら、ふとこう感じまたのです。
 「わたしの文章のどこかが、誰かの痛いところに近づいたのかもしれない」


 1000億ドル拠出を聞いた時、最初に頭に浮かんだのは、「日本という国は、IMFに貸しを作っているのでは…」ということです。
 続いて、日本の外貨準備が、ほとんどが米国債であることを想い出しました。

 ここからはまったくわたしの空想です。
 たとえば、もし中川大臣が「米国債を売りたい」という意味のそぶりを見せたとしたら、あの泥酔は仕組まれたものという可能性も高いのではないでしょうか。誰かが、故意に中川大臣に薬を盛るか、泥酔状態に陥れたと空想されてならないのです。
 会議には日銀総裁と一緒に参加している訳ですから、日銀のトップが、あえて日本の金融トップを、陥れようとしたとしか考えられません。ふつう、国家の大事に共同して事に当たっている二人なら、お互いに助け合わねばならないはずです。それなのに、しらふでないことが明確な大臣に、質疑応答を任せてしまうのには、裏があると考えざるを得ません。

Koizumi

 世界経済バランスの基幹に、「日本が米国債を買い続ける」ことがあります。
 ところが、そんな米国債を「もう買わない」とか、「売りたい」と言った政治家が、次々と消えていったことはあまり知られていません。

 わたしは金融についてはよくわかりませんし、国際政治の内実など、わかりようもありませんが、なんとなく政治や経済のバランスについては感じるものがあります。
 中川大臣はアメリカの金融バブルに「金融の毒ギョーザ」という批判的な発言をしたこともあるそうですから、手放しで米国を礼賛する方ではないようです。

 クリントン国務長官が、歯の浮くような言葉で日米関係を持ち上げた裏側で、米国債を買い続け、米国の奴隷で居続ける日本があります。政治的にではなく、経済的に日本はアメリカの属国であり、植民地であり続けています。

 今回の未曽有の金融危機をチャンスと捉え、そんな奴隷制の鎖を断ち切り、独立に向けて進む政治家はいないのでしょうか?
 真実はわからない問題ですが、中川さん泥酔の裏側には、何かあるのではないかと感じざるを得ません。

 朦朧会見で辞任した中川さんは第45回衆議院議員総選挙で落選。そして10月になり、死亡が確認されたとの報道がありました。死亡の原因は特定されなかったということですが、わたしにはすっきりしない思いが残ります。
 IMFへの1000億ドル拠出も、今になるといくつかの異なった角度からも観られるようになりました。
 中川さんの朦朧会見と死亡の裏側に、何か大きなものがあるように感じてなりません。
 

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